「残雪の幻像」の感想
残雪の幻像
ざんせつのげんぞう
中村清太郎
分量:約12分
書き出し:
総説五月から六月にかけて、高根の雪が解けるにしたがい、山肌が処々に現われて来る。その山肌と雪とで作る斑紋が、見ようでは種々な物の形、例えば動物や人間などの姿に見えるものだ。その形は山肌が雪の中に黒く現わすのと、山肌に囲まれた雪が白く描くのとある。そういう形を山麓の農民は巧みに捕えて、何か身近な物の姿に見立て、昔から年々農事——稲作が主であるが——を始めるための頼りにして来た。それがここに記す幻像で...
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更新日: 2018/07/16
d0dde1a48180さんの感想
実に細かく雪山の形状を実際現地まで赴き観察したものだとつくづく心服するばかりです。 絵も添えてあり分かり易かったです。
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