「絶望を与へたる者」の感想
絶望を与へたる者
ぜつぼうをあたえたるもの
初出:「新潮 第四十一卷第一號」1924(大正13)年7月1日

横光利一

分量:約4
書き出し:絶望を与へたる者横光利一文学論と云ふものがある。これは文学界に於ける道徳の役目をするもので、既成作家の作品は、既に此の道徳律に当て嵌められて正しいと看做されたるものなるが故に、正しいのである。古くとも正しいものと云ふものは、その古さの正しさに於て存在の意義を有つ理由には、何人もひと先づ頭を下げるべきが至当のことと思はれる。此の故、自分はわれわれの歴史の中に見えてゐる大家諸卿の作品に対しては、礼譲を...
更新日: 2018/03/04
芦屋のまーちゃんさんの感想

田山と横光 現代を生きるものとしたら どちらも過去の作家にすぎない 横光の作品を田山が批評する立場にあったのかも知らぬ 調べると 横光が1898年生で田山が1872年生 で26才も先輩のようだ 親子ほど年が違えば、「近頃の若者は云々・・・」と文句言われてもやむを得ない 食物連鎖のように永遠に続くのだ