「あとの祭り」の感想
あとの祭り
あとのまつり

山之口貘

分量:約5
書き出し:あとの祭り山之口貘この間の朝、裏の井戸端へ顔を洗いに行くと、近所の人に出会したので、「おはようごさいます。」と、ぼくは挨拶した。すると、その人は、にこにこ顔をして、「今朝は、お早いですね。」と言った。つまり、近所の人々も、寝坊のぼくのことを知っているわけなのである。ぼくにはわけがあって、この間から、人並の朝をむかえることにしたいものと、こころがけているのであるが、お早いですねと言われてみると、寝坊...
更新日: 2021/03/30
19双之川喜41さんの感想

 地下足袋の 足跡が 残されていたので 泥棒は  そこに飛び降りたに違いないと思われていた。 女房は  その音に 気づいていたけど どうせ 夫の 大きな寝言 だろうと  思い込んでいた。 その時 跳び起きていればという話である。 なんとなく 微笑みを誘う 話と感じた。

更新日: 2018/08/06
いちにいさんの感想

泥棒、に入られたことが、あとの祭りだそうだ! 夜型人間の隙をついた時間帯に侵入された、となれば、やはり、あとの祭り感はあるだろう。 女房は音に気がついたが、どうせお父さんの魘された音に違いない、と寝てしまった、のだ。 振り返ると、あれが泥棒だった、と。 一般に、反省する行為は全て、あとの祭り、だ。理由や原因を分析し、対策を講じることが多いが、あとの祭り的には意味がない。 世の中、事件や事故のニュースが絶えない。評論家さんも毎回同じコメントを繰り返している。 二度とこのようなことが無いように云々…… ちなみに、あとの祭り、とは「祭りの後の神輿や山車は用済になる」ことから、「手遅れ」という意味。 人生は過去しかない。 今、を生きることはできない。ましてや未来を生きられない。結果は全て過去の出来事だ!人生は結果だ。 空欄の原稿用紙は未来あるいは現在でも、文字が書かれてしまえば、それは過去である。 この感想文も「あとの祭り」である。

更新日: 2018/07/23
8ab796aa8404さんの感想

よくわからなかった。 友人の家を間借りして一家が住むというのは、当時commonなことだったのだろうか?