――故梶井基次郎氏
菱山修三
独特な世界観を持っておられる先生だなあ、と思いました。前半は旋律の複雑な詩のように感じるし、菱山修三先生の世界観や梶井基次郎先生の作品をもっと知っていれば、感じ方ももっと深かったと思いました。 実は、青空文庫で坂口安吾の「天才になりそこなった男の話」というのを読んで、菱山先生の著作を見つけたので、ここにたどり着きました。文章書きの豊かな勢いのある時代の一光景だなあと味わい深く読みました。
梶井が意欲的作家だったという指摘はなるほどそうだなと思う。