「民芸品の部屋で」の感想
民芸品の部屋で
みんげいひんのへやで

我々はメキシコ美術をこうみる

われわれはメキシコびじゅつをこうみる初出:「美術批評」美術出版社、1955(昭和30)年10月1日

芥川紗織

分量:約1
書き出し:民芸品の部屋で我々はメキシコ美術をこうみる芥川紗織前にタマヨの絵を美術雑誌の原色版で見てそのまか不思議な色彩にひどく惹かれました。それ以来私は何が何でもタマヨのファンになってしまいました。タマヨのよく使う発酵した様な異様な黄色や紫や桃色にひきつけられたのです。今度のメキシコ展で民芸品の部屋に足をふみ入れると私は“これだ。タマヨの色は”と思いました。民芸品の切り紙も人形も皆タマヨのあの魅力的な紫色や...
更新日: 2020/06/11
633e0bbad678さんの感想

サクッと読めてしまうのでエッセイとして大変面白い作品でした。 終盤の、国と国民の生活と作者が密接に繋がって作品を描いている国が素晴らしいと思ったという意見に賛同しました。 確かに絵画展などの品評会は、興味を持たないと知らない内に発表されていますし、国民が生活の一部としてアートを楽しむという機会も余りないように思いました。 一方でSNSなどでは、個人の方が作品を投稿してみんなで楽しんでいる事もありますので少しだけ作者の方が望むような状態になっているのかなと思いました。