「菎蒻」の感想
菎蒻
こんにゃく
初出:「中央公論」中央公論社、1937(昭和12)年4月

尾崎士郎

分量:約58
書き出し:底冷えのする寒さで眼がさめた。夢からさめたあとの味気なさのせいでもあるが横の蒲団に枕をならべて眠っている妻と子供の顔が鈍《にぶ》い電灯の灯《ほ》かげの中にたよりなくうきあがって見える。自分の力で支えきれないような不安がどっと胸にこみあげてきたのである。生活の重みに堪えられないというかんじではなくずるずるとすべり落ちた小市民的な感情の中で何時《いつ》の間にかわれとわが運命の落ちつくさきを思いがけなく...
更新日: 2024/04/17
19双之川喜41さんの感想

 2月26日の 反乱軍の 中枢部にいた者達は それなりの 理論武装を 用意したり したのだろうけど 酢だか 蒟蒻だか わけが判らないのが 一般大衆であり 当惑して 右往左往するしか なかったようでもある。