「連翹の花」の感想
連翹の花
れんぎょうのはな
初出:「街道」1941(昭和16)年5月号

新村出

分量:約5
書き出し:私のすきな春の花に連翹の花がある。白井さんの『植物渡来考』には、支那からの渡来としてあり、『延喜式』にあちこち諸国から産出したのを朝廷に貢献したことが記るされてゐるのは、薬園に培養したものであつて、それぞれの国土の自生ではあるまいとのことである。然し奈良朝の『出雲風土記』をみると、意宇郡と秋鹿郡との産物として、「凡そ諸山野所在草木」として、その中に此のイタチグサと訓してある所の連翹の名をあげてある...
更新日: 2020/12/06
19双之川喜41さんの感想

 レンギョウ(いたちはぜ)は 漱石の「虞美人草」で 宗近君が 隣のレンギョウを 見る場面がある 。生け花▫茶花としても用いられ る。名科の詮索は 私の悪い癖であると 著者は言う。 昔の 俗諺に (レンギョウ笑えば 梅も笑い出す中に 膨れる柳かな)というのがあるそうで (梅は咲いたか。櫻はまだかいな。)の 類いであろうと 想った。