子規病中記
正岡子規
句録を 何回か 声に出して 読んでみたところ (薄様に 花包みある 牡丹哉)が 気になった。牡丹花の 咲き様を 描き出し 巧みであると 感じた。また (牡丹散りて 芭蕉の像そ 残りける)は さきのみえてきた 子規自身の 余命を 示しているようでもあると 想った。