「「寺田寅彦の追想」後書」の感想
「寺田寅彦の追想」後書
「てらだとらひこのついそう」あとがき

中谷宇吉郎

分量:約5
書き出し:巻頭の一文でちょっと触れたように、我が国の現状は、寺田寅彦の再認識を必要とする時期に到達しているように思われる。尾崎行雄氏が、われわれは自由を獲《え》た。しかしそれは最も悲しむべき状態に於てそれを獲たというような意味のことを言われた。それと同じ意味で、私たちの祖国は、今寺田物理学を再認識しなければならない悲しむべき境遇にある、と少なくもこの頃私はそう思うようになった。それで何かそういう口火になるよ...
更新日: 2024/04/29
19双之川喜41さんの感想

 寺田寅彦は 英文の論文が 211編 邦文の論文は 58編あるという。昨今は 生涯に 数点の 論文しか 書かない 学者もどきの お方も 珍しくはないことを 鑑みれば 驚異的な 量であろう。津田清楓画伯の ところで 描かれた「書架と花」という 彩色画は とりわけ 貴重な 再録と 想ったのである。