芥川竜之介
双喜 ピカソは いつも 城を 攻めている。ひとり 石火矢の もとに 強情にも 攻めている。マティスは 三角帆の ヨットを 走らせている。武器の赤 硝煙の 匂いは 立ちのぼらない。芥川の 採りたいのは ピカソである。兜の毛は 炎に 焼け 槍の柄は 折れた ピカソである。芥川の 立ち位置が 伝わってくる 文章と 想った。