「小泉八雲の家庭生活」の感想
小泉八雲の家庭生活
こいずみやくものかていせいかつ

室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ

むろうさいせいとさとうはるおのにしゆうをしのびつつ初出:「日本女性」1941(昭和16)年9月号・10月号

萩原朔太郎

分量:約48
書き出し:万葉集にある浦島《うらしま》の長歌を愛誦《あいしょう》し、日夜|低吟《ていぎん》しながら逍遥《しょうよう》していたという小泉八雲は、まさしく彼《かれ》自身が浦島の子であった。希臘《ギリシャ》イオニア列島の一つである地中海の一|孤島《ことう》に生れ、愛蘭土《アイルランド》で育ち、仏蘭西《フランス》に遊び米国に渡《わた》って職を求め、西|印度《インド》に巡遊《じゅんゆう》し、ついに極東の日本に漂泊《ひ...
更新日: 2024/06/15
b0b63b9ad941さんの感想

素っ気ない題名からは想像つかなかった小泉八雲夫妻の送ったなんとも素敵な優しさに溢れた生活が垣間見れます。ヘルン語で綴られた手紙の愛らしいこと。朝のテレビ小説の予習にいいかも。

更新日: 2021/06/30
阿波のケンさん36さんの感想

一気に読んだ。彼は日本を大好きだと思っていたがそうでも無かったのは意外だった。もちろん日本的なものは溺愛した。妻もだ。そして彼に対する分析力の鋭さ確かさ、簡潔要領を得た作者萩原氏の文章に感服します。