「所得人 室生犀星」の感想
所得人 室生犀星
しょとくにん むろおさいせい
初出:「文藝 第四卷第六號」1936(昭和11)年6月号

萩原朔太郎

分量:約12
書き出し:世には二種屬の人間がある。一方の種屬の者は、いつもムダな死金を使ひ、時間を空費し、無益に精力を消耗して、人生を虚妄の悔恨に終つてしまふ。彼等は「人生の浪費者」である。反對に他の者は、物質上にも精神上にも、巧みにそれの最高能率を利用して、人生を最も有意義に處世する。彼等は「人生の所得者」である。ところでこの前者の範疇は僕であり、後者の典型は室生犀星である。室生犀星は、自ら風流人を以て任じ、且つ風流の...
更新日: 2021/04/03
b53e79cfe52cさんの感想

室生犀星の人となりがよく理解出来た。作者曰く人生の達人でもあったのであろう。所得人とは少し誤解を与えかねない表現か…