「訪西行庵記」の感想
訪西行庵記
ほうさいぎょうあんき
初出:「默歩七十年」聖文閣、1938(昭和13)年10月12日

島崎藤村

分量:約3
書き出し:はらからと袂を分ち、むつましきかぎりに別れをつげて、たゞ/\ものくるはしき一筋にうかれそめ、難波西海のあたりをさまよふこと二月あまり、菅笠の破れたるをいたゞき、身には合羽のふりたるを着し、おもくるしき旅の調度ども前後に背負ひたるさま、まことに怪しき姿して、ことし三月十四日吉野山西行庵に上人の木像を驚かす。西行庵はよしの村をはなるゝこと五十丁ばかり、樵夫の外には通ふものだになき羊腸さかしき山路を分け...
更新日: 2022/02/18
cdd6f53e9284さんの感想

願はくは花の下にて春死なむそのきさらぎの望月のころ 不可解ゆえに我愛す