「八※[#小書き片仮名ガ]岳登山記」の感想
八※[#小書き片仮名ガ]岳登山記
やつがたけとざんき
初出:「旅 第三一巻第八号」日本交通公社、1957(昭和32)年8月1日

亀井勝一郎

分量:約15
書き出し:山と私私は北海道の南端の海辺に育ったので、若いときから山国というものが大へんめずらしかった。北海道も石狩《いしかり》平野から奥へすすむと山国同様だが私はその地方は殆んど知らない。朝夕に津軽《つがる》海峡を眺めて暮してきたので、周囲の全部が山また山という風景に接すると異様な感じを与えられる。初夏のみどりで全山が蔽《おお》われ、眼にうつるもの悉くみどりといった中で、私は目まいしそうな状態になることがあ...
更新日: 2021/06/19
19双之川喜41さんの感想

 著者は 登山と水泳は快楽の原型で あり 生と死が すれすれであるところに 趣があるという。硫黄岳の 石室に泊まり  可憐な駒草を 眺める 。泉野から先は 農協の出してくれた  オート3輪車で  行けるギリギリのところまで 登った。 ケーブルカーの設置された 現在から見ると  隔日の 感じがある。