「茶碗の中」の感想
茶碗の中
ちゃわんのなか

小泉八雲

分量:約6
書き出し:読者はどこか古い塔の階段を上って、真黒の中をまったてに上って行って、さてその真黒の真中に、蜘蛛の巣のかかった処が終りで外には何もないことを見出したことがありませんか。あるいは絶壁に沿うて切り開いてある海ぞいの道をたどって行って、結局一つ曲るとすぐごつごつした断崖になっていることを見出したことはありませんか。こういう経験の感情的価値は——文学上から見れば——その時起された感覚の強さと、その感覚の記憶...
更新日: 2022/04/12
08827f8627d5さんの感想

この作品は実際にあった男色関係の縺れを奇妙な幽霊話に作り変えたと、なにかの本で読んだ覚えがある。作品中でも「中々の好男子、女のような美しい顔」と表現している。その人物が浮かんでいる水を飲み干したので、彼の前に現れた訳だ、お付き合いOKと捉えたんだろう。しかし彼は知らぬ存ぜぬと切りつけた。後で現れた三人の武士は主君が傷を負ったと詰め寄っているが、たぶん心の傷なんだろう。痴情の縺れはどうなったのだろうか?他は詰まらない話しばかりで、面白い場面だけを取り出し、幽霊話しで終わらせたのでは無いだろうか。

更新日: 2019/12/28
いちにいさんの感想

完成しないものの方が恐怖心を

更新日: 2019/12/26
うさぎ御前さんの感想

ただただ、続きが気になる…