この作品は実際にあった男色関係の縺れを奇妙な幽霊話に作り変えたと、なにかの本で読んだ覚えがある。作品中でも「中々の好男子、女のような美しい顔」と表現している。その人物が浮かんでいる水を飲み干したので、彼の前に現れた訳だ、お付き合いOKと捉えたんだろう。しかし彼は知らぬ存ぜぬと切りつけた。後で現れた三人の武士は主君が傷を負ったと詰め寄っているが、たぶん心の傷なんだろう。痴情の縺れはどうなったのだろうか?他は詰まらない話しばかりで、面白い場面だけを取り出し、幽霊話しで終わらせたのでは無いだろうか。
完成しないものの方が恐怖心を
ただただ、続きが気になる…