双之川喜1941 昔 汽船を おもに 描く 画家が いたけど これは 習作 スケッチ 私家版 のように 感じた。切ない 恋の 想いを 船に 乗せたり 乗せなかったりして 船は 沖に 進む。練習用の 船は そうそう たやすく 沈む ことが 無いように 木部を 多用したりして 縋り付いて さえ いれば 助かることは 多い。
切ない話し、きれいな情景描写が切なさを際ださせてる。そんな感じがした。
初期印象派の絵画のように綺麗と言えば綺麗だが、なんとも軽い。英単語で表すと"Shallow“という感じ。戦後の一時代に流行った少年少女向け清純派小説の趣。イメージ先行の「ライトウェイトビジュアルノベル」と呼ぶべきか。込められた想いは感じるのだが、残念ながらそこにリアリティを感じない。 この人、後のサントリーのPR誌「洋酒天国」の創刊時に関わったいうことは、作家ではあるがコピーライターのはしりでもあったのかもしれない。そういう意味の軽さなのかもしれないなと思う。
淡い恋。せつないです。鴎になった恋人の声は届かない。でも、好きだった気持ちは本物。