「死処」の感想
死処
ししょ

山本周五郎

分量:約20
書き出し:一夏目吉信《なつめよしのぶ》(次郎左衛門《じろうざえもん》)が駈けつけたとき、大ひろ間ではすでにいくさ評定がはじまって、人びとのあいだに意見の応酬がはげしくとり交わされていた。「父うえ、おそうござります」末座にいた子の信次《のぶつぐ》が、はいって来た父吉信をみて低いこえで云った。「今しがた二俣《ふたまた》城へまいった物見(斥候《せっこう》)がかえり、二俣もついに落城、甲州《こうしゅう》勢はいっきに...