「憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず」の感想
憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず
けんせいのほんぎをといてそのゆうしゅうのびをなすのみちをろんず
初出:「中央公論」中央公論社、1916(大正5)年1月号

吉野作造

分量:約218
書き出し:去年十二月一日より東京に開かれたる全国中学校長会議において、高田新文相が特に訓示を与えて立憲思想養成の急務を説きたる事と、水戸中学校長菊池謙二郎氏が起《た》って大隈内閣の居据《いすわ》りと立憲思想との関係の説明を求めて文相に肉薄した事とは、著しく世間の耳目を惹いた。訓示の一節に曰《いわ》く。(上略)中等教育ニハ種々ノ方針アルベキモ、余ノ見解ヲ以テスレバ、立憲思想ノ養成ヲ刻下ノ急務ナリト信ズ。我ガ国...
更新日: 2025/07/13
艚埜臚羇1941さんの感想

  憲政の 本義につき 英国の 流儀と 豪州の それとを  比較して 見せるのは かなり 珍しく 下院には 凡庸で 薄德の 鈍物が 集まりがちと 指摘する。そして 時は 流れても 議会の 劣化は 続き 我が国でも 税金の かからない 金を やたら 欲しがる 金の亡者が 永田村辺りを 跋扈するのは 今にいたっても 諸賢 ご案内の とおりと  思った。つまり 凡庸で 薄德の 強欲なる 鈍物は 国会に 集めて ある。こんな 国を 見物に クルヒトが 絶えないのは まったく もって なげかわしい。でも また今度 クルド。