ルヴェルモーリス
面白い。
泣いた。
ある乞食が 偶然 出会った 犬を連れた 目の不自由な ほかの 乞食に 大盤振る舞いを してしまう。そのことは 倒錯した 妙な 優越感を もたらし 日頃 虚しく 幻想していた 馬車を買うという 夢を 遥かに 超える 充足感が 心に 湧き起こってくるのであった。なかなか 予想できない 展開で 心理描写を 含めて 堪能できる 佳作と感じた。
満足したから死ぬ。良い最期かと。しかしながら、読み手によって他にも捉え方がありそうな、そんなラストです。