犯人が身近にいるということに恐怖を感じた。 これが犯人に聞かれていなければこの事件は解決していたのではないかと思うと殺された方が可哀想で仕方がないとも思ってしまった。
夜行列車の中の 数人の会話により 物語は進行する。 そこに 偶然乗り合わせた 警察嘱託医の話しで 乗客たちは 犯人は 女の生死を確かめるために 心臓の辺りに かなり鮮明な 手形を残してしまったことを知る。 突然 車中で 夫が手首を切断する事故に遭う。 確たるネタバレは無く 読み手はには あれこれ思い巡らす楽しみが残る。 手慣れた 巧みな構成と 感じた。
彼が犯人で事故に見せ掛け手を潰したのだろうか?殆んどの読者は犯人と思うだろうが…証拠は何も無い。