「お茶好き小話」の感想
お茶好き小話
おちゃずきこばなし

吉野秀雄

分量:約3
書き出し:わたしのお茶好きは祖母の影響だ。八つの年、父母の許をはなれて、祖父母のゐる町で小学校へあがり、そこに六年間暮らしたが、祖母は溜塗りの炉べりのついた囲炉裏に座り、南部の鉄瓶に湯をたぎらせてお茶ばかりのんでゐた。少年のわたしも朝茶をのみならひ、また玉露のお茶づけのうまさも身にしみるやうになつた。中学へ進むので両親の家へ戻つたが、父は実業一方の人で、「上物のお茶をのむやうでは家はもたぬ」といひ、自分では...
更新日: 2025/01/01
65c8aadc88adさんの感想

雙喜  朝霧わき起こり すかさず 夕霧  続いて 立ち込める ような 土地の 茶葉の 味わいは 滋味に 充たされ 上等さが 味蕾に 染み渡る。何の 躊躇もなく 最高級の 茶葉を 用いるのを 常と できる人は 羨ましい 限りである。実業家たるもの 身を慎み 高級品茶に 淫じてはならぬ との処世訓は けだし 尤もな 理由と 知る。14:39 不二 少々 雲脚あり。