男は 学童疎開児だった頃 助けに来てくれた少女を 芋畑で 艦載機による 銃撃の下に 突き飛ばし 殺人を犯したと思い込み その後の 少女の 消息を聞かずに 疎開先の町を 去った。時を越えて 男が訪れた その町で 葬列に出会う。一人娘が 畑で機銃で撃たれて死んだので 気が触れてしまった老婆の 野辺の送りと 知る。私の誕生日は 後に 終戦記念日となったということもあり 切々と 痛い作品と思った。
再び訪れた事で、更に闇を抱えてしまう夏。
学生のころ、教科書でこれを見て、胸の中がモヤモヤとした……なんとも晴れない気持ちになった記憶がまた甦りました。 戦争時代の主人公の記憶、戦後成人男性となった主人公、夏の葬列……主人公に何があったのか。ぜひ読んで、そして、様々なイメージを描いて欲しいです。