「廃灯台の怪鳥」の感想
廃灯台の怪鳥
はいとうだいのかいちょう
初出:「少年少女譚海」博文館、1938(昭和13)年7月

山本周五郎

分量:約24
書き出し:見よその頸には怪鳥の爪痕が!「きゃーッ」遠くの方から、幾つかの反響を呼び起しつつ、微《かす》かに長く人の叫び声が聞えて来た。寝台《ベッド》に横《よこた》わったまま、枕卓子《サイド・テーブル》の上の洋灯《ランプ》の光で雑誌を読んでいた桂子は恟《ぎょっ》としながら頭を擡《もた》げた。——岸を噛む怒濤が悪魔の咆《ほえ》叫《さけ》ぶように、深夜の空に凄《すさま》じく轟いているほかは、ひっそりと寝鎮《ねしず...
更新日: 2022/09/02
阿波のケンさんさんの感想

人の力では決して登れぬ灯台での打ち続く5人もの殺人事件。その謎を追う。