「沢庵」の感想
沢庵
たくあん
初出:「星岡 38号」星岡窯研究所、1934(昭和9)年1月

北大路魯山人

分量:約1
書き出し:たくあんの話をしてみよう。今日食べたたくあんは、加賀の山代《やましろ》でできたものである。わたしの知っているかぎりでは、山代産のたくあんが一等よいものだと思う。これは、だいこんが寒国でできたことが主なる原因だが、山代のは他のコツもあって伊勢のものとも違う。伊勢のも種類があり、いいものだが、山代のには及ばない。伊勢は産業として、大量に生産しているので、山代のようなウブなうまさはない。五十年も前には、...
更新日: 2021/04/25
e81c25dede99さんの感想

昭和9年ですか。今現代の感覚で読むかぎり「何と当たり前のことを仰るのだろう」と思うが、当時は食をまじめに語る風習自体がなく、斬新なエッセイだったのだろうと想像される。 例えばジョン・ロックの市民政府二論なども王権神授は誤りだと今日では当たり前じゃないかの一言に尽きることの論証に上巻を丸々充てている訳で、歴史的背景抜きには、古典が何故古典足りうるのかは計り知れないものだ、という感慨をあらたにする。

更新日: 2021/04/24
せたまさんの感想

食べ物の大切さが分かりました

更新日: 2021/04/22
3d7518c17a09さんの感想

食べ物への思いが伝わってよかった。

更新日: 2021/04/18
9741e0063ebbさんの感想

食通の言葉なのだろう。 しかし、今の時代では当てはまらないかもしれぬ。