「不老長寿の秘訣」の感想
不老長寿の秘訣
ふろうちょうじゅのひみつ
初出:「芸術新潮」1954(昭和29)年1月号

北大路魯山人

分量:約4
書き出し:美味談も考えてみるとなかなか容易ではない。前に木下の『美味求真』、大谷光瑞《おおたにこうずい》の『食』、村井弦斎《むらいげんさい》の『食道楽』、波多野承五郎《はたのしょうごろう》の『食味の真髄を探る』、大河内正敏《おおこうちまさとし》の『味覚』など、それぞれ一家の言を表わしてはいるものの、実際、美味問題になると、いずれも表わし得たりと学ぶに足るほどのものはない。各々美味道楽の体験に貧困が窺えて敬読...
更新日: 2020/12/22
238c6227310cさんの感想

かなり短い文章でさらっと読むことができた。テーマは食。作中では健康食と健康薬の違いについて話していたが、まさにそうだと思った。実際、青汁などのまずいものを飲む必要は一切なく、日頃から素材の味を楽しんで、適切に栄養を取れればそれでよいのだなと改めて実感した。しかし、人間は弱いもので、自分の好きなものばかりたべてしまう。それも、自分と当てはまり、意識し改善すべきところだと感じた。