悪評を気にせず自分の信念を貫く。戦国の武士の美意識が、心を打つ。
当時としてはあり得る話 戦略として死間は在るだろう 今の価値観では考えられないがその物差しではかっては作品を味わうことは不可能である (腹を切るなどは云うもがなのということだが) でもどこかに「日本人」としての感情を疼かせるところが周五郎には漂っている 上手く言えないがそう感じる
死間という者たちがいたと言うのは本当だろうか。いたとすれば日本人の死生観を疑ってしまう。特攻やオーム真理教などの考え方が成立するはずだ。人を人として見ず物として扱う。恐ろしく、ヘドが出る。 周五郎は好きでよく読むが、この作品は物語りとしての落とし所がよく分からない。嫁を再び貰いに行くが、この事態においてそれがどうした!という感想。他に似た状況の作品があったような気がする。
戦国時代には死間と言ってわざと死ぬ間者がいた事は初めて知った。現在にも負けず劣らずの情報戦があったのだな。