「古書の呪い」の感想
古書の呪い
こしょののろい

チェスタートンギルバート・キース

分量:約40
書き出し:オープンショウ教授は、もしだれかに心霊主義者だとか心霊主義の信者だとか言われると、ガタンと卓を叩いて、いつもかんしやくをおこすのであつた。しかし、これだけで持前の爆発がおさまるわけではなかつた。というのはもしだれかに心霊主義の否認者だと言われても、やはりかんしやくをおこしたからである。自分の一生をささげて心霊現象を研究してきたのは彼の誇りであつた。そういう心霊現象はほんとうに心霊の現われなのかそれ...
更新日: 2022/02/18
19双之川喜41さんの感想

 革装丁の色褪せた古本には 「この書を覗き見る者は 飛行の恐怖に襲われる者」と 記してある。実際に 5人の男が消滅した。その謎を ブラウン神父が 解くという 筋立てである。前半は 冗長なので 読み手は 心の準備に戸惑う。しかし 読後には その手があったかと 思わせるのが 巧みだと 想った。