「牛の丸焼」の感想
牛の丸焼
うしのまるやき
初出:「あまカラ 第九十三号」甘辛社、1959(昭和34)年5月5日

中谷宇吉郎

分量:約10
書き出し:だいぶ前のことであるが、「西洋の浜焼」という題で、チリーのインディアンの料理の話を書いたことがある。それはクラントウという料理であって、肉と野菜とを、幅の広い木の葉でつつんで、土の中に埋めて焼いたものである。これは現在、チリーの南端にあるフエゴ島の土人だけにしか残っていない料理法で、チリーやアルゼンチンの人たちもほとんど知らない、珍しい料理である。ところが最近変った本が出て、南太平洋の孤島イースタ...
更新日: 2022/02/16
阿波のケンさん36さんの感想

モアイ像有名なイースター島の風習について述べている。特に牛の丸焼きについては現代人も敵わないであろうろしている。

更新日: 2022/02/07
ace0443be3bcさんの感想

中谷宇吉郎の飾り気のない流麗な文章は、結論にむかって、言うべきことを簡潔に述べ、無駄な説明というものが一切ない。たいへんすがすがしく、読んでいて極めて爽快。ただこの随筆が良すぎるために、ポリネシアの学校などで副教材に採用されたりしないか心配だ。 授業中、ポリネシアの子供が先生に質問する。 「先生、質問があります」 「はい、なんですか、パプアくん」 「この日本人の作者が書いている土人て、僕たちのことですか?」 「さあ、どうなんでしょぅ。他国民に向かって今どきそんな失礼なことを言うのは、せいぜい韓国人か中国人くらいなものだと思いますけどねえ」 「じゃあ先生は、韓国人と中国人と日本人の区別ができるのですか?」 「そりぁできますとも。みくびっちぁいけません。何年、先生やってると思ってるわけ。嘘つきで貸した金を踏み倒す奴が韓国人。強欲で、やたら他人の物を欲しがり、自国の安っぽい金が通用しないとなると下品に脅しにかかるのが中国人。さんざんバカにされても、へらへら善人面して金儲けのためにはプライドも売り払ってしまうのが日本人でしょ、全部わかってんだ、バカヤロー」 「先生、また質問です」 「はい、なんですか、パプアくん」 「いまの『バカヤロー』は、僕のことですか、それともクラスみんなのことでしょか?」 「なに~、どどどっちだって同じことだろうが。世界なんか滅んじまええ~だ」 「先生」 「うるさい‼️」

更新日: 2022/02/05
8702fcaf2228さんの感想

中谷宇吉郎さんの文章は最高だな!