「救国論」の感想
救国論
きゅうこくろん
初出:「西日本新聞」1955(昭和30)年7月

中谷宇吉郎

分量:約3
書き出し:救国論中谷宇吉郎現在の日本は、どうひいき目にみても、安定した国の姿ではない。米ソ両陣営の谷間にもがいているというのは、少し極端であるが、その傾きがなくもない。問題は、今の四つの島からの生産では、九千万人に近い人間が生きて行くのに必要な物資が、生産されないという点にある。その一番わかり易い例が、食糧である。今年は例外であるが、平年では、少なくも一千万石の米に相当する食糧が足りない。その食糧、あるいは...
更新日: 2021/06/17
阿波のケンさん36さんの感想

当時日本の人口9千万人を食わす為には日本酒を輸出したらどうかと提案している。日本の高度成長期に入る直前の考え方、一つの提案だった。