「校正の話」の感想
校正の話
こうせいのはなし
初出:「図書」1954(昭和29)年10月

中谷宇吉郎

分量:約6
書き出し:今度アメリカで本を出してみて、校正のやり方が、まるで日本とちがっているのに、一寸面喰らった。実は、三年ばかり前に、米国気象学会で、『気象学要綱』という本を出した時に、その一章を書いたことがある。それと、この春ハーバード大学出版部から『雪の結晶』を出したのと、経験は二回だけである。しかしその二回とも、やり方は全然同じだった。それでこれが少なくとも学術関係の出版では、通則と思われるので、その方法を説明...
更新日: 2024/04/03
19双之川喜41さんの感想

 英文の 学術論文の 作成を 志す 向きは 目を通しておいたほうが 望ましいのかも しれない。そもそも 我が国では 学者の 精神労働を 植字工の 肉体労働にたいして 上位に置くような 風潮があるので これに 対する 米風の 学者と 植字工の 両者を 同列にみる 校正の 過程は 受入れにくいのかなとも 思われる。時代が 流れて いまや 昔話は 通用しなくなって いるかもしれとも 感じた。

更新日: 2023/03/21
夏の鰯雲 >゜))彡さんの感想

何となくで読んでみましたが、著者が世界で初めて人工雪を発明した凄い学者であったことに驚きました。調べてみたら雪の研究をされていた方みたいですね。学者や研究者は高尚な職業かと一見思われがちですが、実際は日々泥臭いことをしています。事実として学者は科学の最前線にいるので、自分が他の職種より優れていると勘違いしがちですが私含め彼らには驕らず謙虚であってほしいと願います。

更新日: 2022/08/05
c1c26dc6838bさんの感想

2022年の今でも参考になる考え方であり、労働生産性を考える時、合理的で、労働に対する日本社会の悪しき見方を変えていく観点の一つだ。勿論現在の日本ではここで書かれている職種はほぼなくなっているが、多くの職種に対して言えることだ。