「『死者の書』」の感想
『死者の書』
『ししゃのしょ』
初出:「西日本新聞」1955(昭和30)年8月

中谷宇吉郎

分量:約3
書き出し:遠い大昔、まだ死者が蘇ったり、化身の人が現われたり、目に見えぬ鬼神《モノ》と人間との間に誓が交されたりした時代。そういう時代は、もう返って来ないであろう。しかしそういう時代への人間のあこがれは、いつの世になっても、全く消え果てるものではなかろう。そういう意味で折口信夫氏の『死者の書』は、いつまでも生命があるもののように思われる。藤原南家の郎女《いらつめ》中将姫の伝説を小説化したもの、というよりも長...
更新日: 2022/02/18
19双之川喜41さんの感想

 折口信夫氏の 「死者の書」は 死者の蘇り 藤原南家の郎女(いらつめ)中将姫の 伝説を 小説化したものである。筋らしい筋が 無いと 読む気がしない向きは はじめから 目を通さない方が 無難であろう。