「無知」の感想
無知
むち
初出:「現代教養講座第二巻 幸福と自由」角川書店、1957(昭和32)年1月10日

中谷宇吉郎

分量:約20
書き出し:人間の幸福をはばむ最大のものの一つに、無知がある。ギリシャの哲学では、その点を強調して、知らないで犯した罪の方が、知って犯した罪よりも重いとした。罪の悪と、知らないことの悪と、二重の罪を犯したことになるからである。こういう考え方は、一見、われわれの感情とは、ひどくかけ離れているようにみえる。知らないで犯した罪は、情状酌量すべき余地があるが、悪いことと知りながら犯した罪は、罪状がずっと重い。これが、...
更新日: 2024/04/03
19双之川喜41さんの感想

 私も 無知蒙昧の徒(やから)なので 耳が痛いと 感じた。自分が 欲するように 他人に 接することは 至当のことではあるけど 他人が 欲するように 他人に 接することも ひとつ 抜け出た 処世の 技かもしれないと 想った。

更新日: 2022/10/29
3350db18c2e1さんの感想

人間の本質はその見た目の外見ではなく、顔の中に隠された頭蓋骨の中の脳にある。 地球上の生き物の中で、唯一人間だけは考えて道具を使えるしたたかさを持つ。無知も秀才もその他も混在するのは当然と思いながら読み終えた。

更新日: 2022/10/14
0c2892c2e65fさんの感想

本文から無知とは無思考性ないし合理的思考の欠如であることをあらためて自覚させられました。また日本人には無知の知はなく、無知の無知に安住していることをも痛感しました。