小さなつどいでは 順番に披露する 軽い会話が 一番のご馳走と 言われることが よくあることは 何故か 本稿には 記されていない。そんな場面で わりと 知られているとされる 小噺は (酸素管)という噺で 吸入中の危篤患者を 見舞いに来た客人が 最後の願いを 患者に聴いたところ 苦しい息の下で 客が踏ん付けている管(くだ)の上の 足をどけてほしい というのがある。ほかにも (ポーカー犬)という噺は 良い手がくると 尻尾を振るのが 難というオチである。先に 他人の ささやかな 手持ちの噺を 先取りして 困らせるのが 生き甲斐という意地悪も たまに いるので 自分の話す番が 終わる迄は 生きた心地がしないと 思う人も 少なからず いるようにも聞く。
昭和29年の作であるが、アメリカのホームパーティーと日本の旦那だけが外で芸者連れで飲みながらの社交とを比べている。アメリカの古い映画でよく見られるが意外と安上がりだそうだ。日本では家の狭さがネックでアメリカのマネが好きでも流行っていない。