「寝たらぬ日記」の感想
寝たらぬ日記
ねたらぬにっき

湘南サナトリウムの病院にて

しょうなんサナトリウムのびょういんにて初出:「文藝時代 第三卷第七號」金星堂、1926(大正15)年7月1日

横光利一

分量:約4
書き出し:寢たらぬ日記湘南サナトリウムの病院にて横光利一櫻草が雨に濡れたまま圓陣を造つてゐる。——昨日は日光室で煙草を一本吸ふと、馳け足で引き返し、リゾオルの中へ手を突つ込んだ。此處の病室には愛と日光とが行き渡つてゐる。角のあるものは、ドアーと三角形のレントゲン室と、病人だけだ。昨夜はベランダで寢た。眼を開く度に、月が鼻のさきにぶら下つてゐて邪魔になつた。朝起きたとき、「ほう、朝だ。」と思つたら、痔になつて...
更新日: 2025/02/14
65c8aadc88adさんの感想

雙喜  横光は 文章の 命題の 名手とも 言われていた らしいけど 病気の 療養中 とあれば そうも いかず 呻吟している のが 伝わってくる。ベランダで 寝たら 眼を 開くたびに 月が 鼻の先に ぶらさがって いて 邪魔に なったには 吹き出した。