山川方夫
青年が トンボの 餌付けを しているというので 女性は 虫の 死骸を 封筒に 入れて 小まめに 渡し つづける。この 淡い 片想いかもしれない 恋慕は 昆虫篭の トンボの 絶命に よって はかなくも 消え去って しまう。山川は 短編の 名手でもあり 義務教育の 教材として 何度も 掲載されていることは 良く知られている。軽くて 深い 珠玉の 書き手であると 感じた。
相手の嘘に嘘で返す。でもすぐにバレてしまうと思うけど。
封筒、1回くらい開けとけば、バレてるって、分かったのにね。