「親馬鹿入堂記」の感想
親馬鹿入堂記
おやばかにゅうどうき

尾崎士郎

分量:約35
書き出し:父親三十五歳のとき、長女が生れた。昭和八年である。私にとっては、まったく思いがけない出来事だった。そのとき、ある婦人雑誌から、はじめて父親になった感想《かんそう》を求められ、父親たるべき腹の出来ていないことを答えたことを覚《おぼ》えている。当時の日記をひろげてみると、つぎのような感想《かんそう》が書きなぐってあった。「わが子一枝(カズエ)、一日ごとに変化の兆《ちょう》、歴然《れきぜん》たるものあり...
更新日: 2023/10/10
鍋焼きうどんさんの感想

息子を見つめる著者の眼差しの誠実さに胸が熱くなる。著者の祈った祠には思い遣りのある仏様がいらっしゃったのだ。