「瀬戸内の小魚たち」の感想
瀬戸内の小魚たち
せとうちのこざかなたち
初出:「あまカラ 3月号 第一五一号」甘辛社、1964(昭和39)年3月5日

壺井栄

分量:約6
書き出し:この一月の末に、足かけ四年ぶりに郷里の小豆島《しょうどしま》へ帰った。大して目的はなく、もしかしたら持病になりつつあるぜんそくが癒《なお》るかもしれないと聞かされての、急な思いつきだったのだが、帰ってみると顔を合せるほどの人がみんな聞く。「どんなご用で。どうしに?いつまで?」実はぜんそく云々ともいえず、墓参りに戻ってきたのですといっても、これまでがなにか用事にかこつけてしか帰っていないものだから、...
更新日: 2025/05/20
65c8aadc88adさんの感想

雙之川喜1941  小豆島の 季節の 小魚は 本当に 美味そうで わたしの 亡くなった 母親は 厚岸の 網元の 娘なので そのせいか すぐにでも 食らいつきたい 気がしてきた。かならず きっと いつか 小豆島を 訪れたいと 感じた。

更新日: 2019/08/07
c3b3f1eb632cさんの感想

貰い子に対し、壷井さんは何と率直なことか。 きれい事の無い素の想いが、却ってその時代を浮かび上がらせる。嘘偽りの無い人柄がひしひしと伝わって来る。 大地に根差して生きて来た人なのだ。