久坂葉子
書き手は これは 小説ではない 心の告白である と言っているので 当然 筋はなく 詩味もなく 企みもない。 恋人たちを 青白き大佐 鉄路のほとり 緑の島 南の国と呼んでいるのは 番号で 呼ばれるよりは ましかなと思ってしまった。自殺マニアらしく 数回の 未遂の後に 絶命する。痛々しさは 伝わると思った。