山川方夫
序盤に散りばめられた多くの細かい伏線が後々に回収され、(恐らく伏線を貼る前に仕立てられた)ストーリーの辻褄が合わさるのが見事だった。 "悪者は痛い目に遭う"という、昔話的な"ことわり・教訓"に委ねた小説なのだが、読んでいて本当にスッキリした。 あでも結果的にそいつは生き延びるので後味は悪い。
妻の浮気から浮気相手を車を使って殺す積もりが反対に…。カーブーム幕開け時代の小説。作者も交通事故で亡くなる、因縁めいた作品だ。
馬鹿な女