「あるドライブ」の感想
あるドライブ
あるドライブ
初出:「とよぺったあ 第一七号」1964(昭和39)年7月1日

山川方夫

分量:約16
書き出し:「……本当に、こうして二人でドライブに出たのなんて、三月ぶりかな」「そのくらいね」妻はシートに背をもたせて、目をつぶった。窓の近くを流れる濃い緑のせいか、それとも頭痛のためだろうか、こころもちその頬が蒼白く、冴えて見える。「そのあいだ、日曜日だとか休みの日だとかいえば、貴方は欠かさずゴルフだったわ。……よく飽きなかったこと」「子供でもいりゃ、気がまぎれたんだ」「あら。もともとその子供がわりに、無理...
更新日: 2021/06/21
11c91306d341さんの感想

序盤に散りばめられた多くの細かい伏線が後々に回収され、(恐らく伏線を貼る前に仕立てられた)ストーリーの辻褄が合わさるのが見事だった。 "悪者は痛い目に遭う"という、昔話的な"ことわり・教訓"に委ねた小説なのだが、読んでいて本当にスッキリした。 あでも結果的にそいつは生き延びるので後味は悪い。

更新日: 2021/06/19
阿波のケンさん36さんの感想

妻の浮気から浮気相手を車を使って殺す積もりが反対に…。カーブーム幕開け時代の小説。作者も交通事故で亡くなる、因縁めいた作品だ。

更新日: 2021/06/16
74c26c0d7c9eさんの感想

馬鹿な女