「蒐集」の感想
蒐集
しゅうしゅう
初出:「ヒッチコック・マガジン 第四巻第七号」宝石社、1962(昭和37)年6月1日

山川方夫

分量:約18
書き出し:ジョージ・サンバードは、ニューヨークのある大学で美術史の講義をしている。専門はギリシャの瓶絵である。といっても、実のところ、彼の関心はギリシャ文明やその幾何学的な雷文や植物文・動物文などにはなく、たんに瓶そのものにあった。これは、いささか理解されにくい趣味の一つかもしれない。が、もともと趣味とか道楽、好みとか情熱などというものは、多かれ少なかれ、他人には(そして、たぶん本人にも)理解したり説明した...
更新日: 2021/11/03
鍋焼きうどんさんの感想

読後、食虫植物を連想した。不思議なのはそんなに何人もの男が彼女の壺や話を渇望して訪ねて来たのか? それともその多くは彼女が若い時に蒐集したものなのか?いずれにせよ、モノに目がくらむのはリスクを伴うので自重したい。

更新日: 2021/10/25
阿波のケンさん36さんの感想

壺にのめり込む男が作者であるニューギニアに住む老婆にたどり着く。しかしそれと交換に彼が失う物は?背筋が寒くなるお話。