山川方夫
読後、食虫植物を連想した。不思議なのはそんなに何人もの男が彼女の壺や話を渇望して訪ねて来たのか? それともその多くは彼女が若い時に蒐集したものなのか?いずれにせよ、モノに目がくらむのはリスクを伴うので自重したい。
壺にのめり込む男が作者であるニューギニアに住む老婆にたどり着く。しかしそれと交換に彼が失う物は?背筋が寒くなるお話。