「はやい秋」の感想
はやい秋
はやいあき
初出:「ヒッチコック・マガジン 第四巻第一〇号」宝石社、1962(昭和37)年9月1日

山川方夫

分量:約16
書き出し:東京に帰ってきた彼は、見違えるように逞《たくま》しくなって、ひどく日焼けしていた。ほとんど毎日海で泳ぎ、鼻のあたまの皮も、三、四へんは剥《む》けたようだという。だが、ふしぎにその日、彼には元気がなかった。こっちがいくらエンジンをかけようと努力しても、すぐ彼の目はうつろになり、いつのまにか、窓越しにまだ早すぎる秋の空をぽかんとみつめている。なんとか気分を変えねばならなかった。私は煙草《たばこ》に火を...
更新日: 2022/04/24
鍋焼きうどんさんの感想

説明は無くても習慣的に文体から人物像が想像出来るもの。それを逆手に取った著者の手柄。

更新日: 2021/12/24
阿波のケンさん36さんの感想

鎌倉の夏、お金持ちの少年のひと夏の感傷物語。思春期の少年の心情がよく描かれている。

更新日: 2021/12/23
aaa85c43acc6さんの感想

まさかという展開。情緒の描写が素晴らしい。忘れた頃に読み返したい。