「ふつくりとした人柄」の感想
ふつくりとした人柄
ふっくりとしたひとがら
初出:「新潮 第二十八卷第四號」1918(大正7)年4月号

萩原朔太郎

分量:約4
書き出し:北原氏は、私の知つてゐる範圍で、最もよい感じをもつた人です。あの人の感じを一言で言へば「ふつくりとした人柄」でせう。私のやうないらいらした性格の人間は、一般に人嫌ひが多いので、友人といふものがめつたにできません。たいていの人とは逢つても落着いて話ができません。然るに北原氏には、私のいらいらがたつぷりと這入るだけの餘裕があります。ですから私はあの人と話をしてゐるときが、心が落着いていちばん樂々します...
更新日: 2021/03/19
19双之川喜41さんの感想

 白秋は 色々やらかした人ではあるけど  温みがあり 一種の瞑想家なので 心ここにあらずということが よくある。 作品の中では 「思ひ出」が一番よく 永遠性 高価な情熱  純真性に溢れている とする。朔太郎は 白秋の 自分が持ち合わせていない  包容力を  評価していたと  感じた。

更新日: 2020/02/02
うさぎ御前さんの感想

北原白秋がどんな人だったかなんて考えてみたこともなかったから、とても面白かった。評する側の自己評価も、よくわかっていらっしゃるというか。