むごい話だ。
龍之介の真骨頂と言うべき作品だ、 彼の本性には、良英の芸に対する魔性と、合い通ずる何かを感じる
仏絵師は 製作に行き詰まり ヒントを得るべく 車に乗った我が娘に火をかける。 作品が完成した後 縊死する。 其処までやるか。 芸の為なら。 凡人には 理解不能 のように思えた。
好棒
恐ろしいものこそ美しさを持っているときがあると思います。人間とは思えない、残酷なことをしたとはいえ、それでもこの物語に出てくる言葉の美しい表現と、目に浮かぶような景色に引き込まれ、すぐに読みきってしまいました。ほんとに素晴らしい作品だと思います。とても美しいです。
作中でも触れられている、醜いものの美しさが見事に表現されていると思う。 最後ら辺の炎の描写は、残酷だけど神々しく、一気に読みきってしまった。 繰り返し読みたい名作。
あぁ次はこうなるんだろうなぁ、そうなったらイヤだなぁと思いながら読み、やっぱりそうなるんですが、心の準備をしててもやっぱり恐ろしさは変わらない。これほど恐ろしい話があるのかと思いました。
残酷で、好き嫌いが別れる話。 しかしながら、残酷と判断できるほど情景がありありと浮かび、息苦しいほどの緊迫感を読者に与えられる作品であるとも言える。 舞台背景から日常、そこから起きる惨劇へと流れるように話が進んでいく。 『藪の中』のように語り手が違えば別の事実があるではないかと思う。 個人的には良秀が自殺したのは、最高の素材で最高の作品を完成させた上では残りの人生(作品)には何の意味もないからだと考えている。
残酷で、好き嫌いが別れる話。 しかしながら、残酷と判断できるほど情景がありありと浮かび、息苦しいほどの緊迫感を読者に与えられる作品であるとも言える。 舞台背景から日常、そこから起きる惨劇へと流れるように話が進んでいく。 『藪の中』のように語り手が違えば別の事実があるではないかと思う。 個人的には良秀が自殺したのは、最高の素材で最高の作品を完成させた上では残りの人生(作品)には何の意味もないからだと考えている。
芸術的かつ繊細に整えられた文章と構成には脱帽するばかりですが、それ以上に、「この作品を読みたい」と心の底から思わずにはいられない程の引力があり、一気に読み終えてしまいました。 あんまり心臓が強い方ではないので、毎回娘が焼かれる場面では窒息死しそうになります。 それでも、なぜだか定期的に見たくなってしまう作品の一つです。
うわぁ……という感想。 まだ一回しか読んでないんだけれど、私からすると、自分の正義をかざして人の娘を燃やしてしまう大殿様、自分の娘が燃えていることを忘れてみいってしまう良秀、それを見ているだけで止めもしない人々のそれぞれ違った自分勝手さ、汚さが際立ってみえた。特に猿のほうの良秀だけが娘のほうへ走っていったのがそれを強調しているように思う。