「草の中」の感想
草の中
くさのなか
初出:「文壇 第一卷第一號」1924(大正13)年7月1日

横光利一

分量:約6
書き出し:村から少し放れた寺の一室を借りた。そこでその夏を送ることにした。寺の芝生の庭には鐘樓と塔とがあつた。門には鐵の鋲を打つた大きな扉が夜でも重く默つて開いてゐた。塔の九輪の上には鳩がとまつてゐた。靜かな山寺である。寺には和尚が死んでゐなかつた。誰もゐないその寺の中を時々私は歩いてみた。佛壇もなければ内陣もなかつた。ただ平安朝時代の貴族の廣い館《やかた》のやうで、裏には古い塚の傍にこれはまた清らかな水を...
更新日: 2021/03/18
いちにいさんの感想

タイトルが何故に「草の中」なのか? 恋人を失くした追憶がテーマなのか? 最後の最後で。 「寺」が全面に出た作品なのに。 しっくりこない。