雙喜 谷崎潤一郎と 佐藤春夫は 連れだって 春日大社に 神楽を 見に行く。大社の 辺りは 志賀直哉が 土地を 買ったりした ところである。 神楽(かぐら)を 舞う 巫女(みこ)の 中に 水谷八重子に 似た 美しい人がいる ということで 在日の インド人までも その美しい 巫女に 懸想 (けそう)する 。伝えられるところによれは゛春日の巫女は 昔から 嫁に 行けないことに なっている と 伝えられているらしい。そのわけは 神様が 嫉妬(しっと)するから だそうである。 嫁に 行こうとすれば 一旦(いったん) 巫女を 止め て 二三年たってから 行かなければ ならないと 谷崎は 説明する 。佐藤は 失恋した インド人が 妬(や)け 鐘(かね)を 搗(つ)くと いうような 小話(こばなし)を でっち上げたりする。長閑(のどか)で 微笑(ほほえ)ましい 話しと 感じた。09:02 山並みと 冠雪の 不二 あのあたり。
佐藤夫妻と谷崎との3人で歩いたとあるが佐藤の妻は元谷崎の妻であったからどう言う気持ちだったろうか?話題は神楽に出た巫女の話が主だからそういう気持ちだったのだろう。