「子どもたちが屠殺ごっこをした話」の感想
子どもたちが屠殺ごっこをした話
こどもたちがとさつごっこをしたはなし

グリムヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール

分量:約4
書き出し:(一)第一話西部フリースランド(オランダ)にあるフラネッケルという名まえの小都会で、五歳《いつつ》か六歳《むっつ》ぐらいの女の子と男の子、まあそういったような齢《とし》のいかない子どもたちが遊んでいました。やがて、子どもたちは役《やく》わりをきめて、一人《ひとり》の男の子に、おまえは牛や豚《ぶた》をつぶす人だよと言い、もう一人の男の子には、おまえはお料理番だよと言い、またもう一人の男の子には、おま...
更新日: 2022/02/19
ace0443be3bcさんの感想

動物愛護のために、近いうちにペットショップをはじめ、動物園や水族館もなくなるらしいし、イルカショウとかサーカスなんてのも動物虐待の最たるもので、禁止されるのだそうです。 それにしても、牛肉を日常的に食してる欧米人など、そうなったら一体どうするのでしょうか、よそ事ながら心配になります。 グリムのこの壮絶な屠殺童話を読みながら、そんなことをチラッと思いました。 まさか 「もちろん、牛は別だよ」 なんてことには、ならないですよね。 でもほら、欧米人は、建前と本音が激しいから、よく観察しておく必要があります。 ドイツなんか、キレイ事を言って原発を止めたまではいいけれど、結局それはロシアと裏取引する材料にすぎなかったり、中国と手を組んでEV自動車を推進し、市場から日本車を駆逐する画策だったりとか、知れば知るほど恐ろしくなります。 さて、このとてつもなく恐ろしい屠殺童話ですが、どこが恐ろしいかというと、子供たちが、家畜の屠殺現場を見て、その「屠殺」を真似て、それをそのまま兄弟やわが子に施してしまうところにあります。 いわば家畜と人間の区別がつかなくなり、さらに「殺し」の歯止めも効かなくなってしまった狂気を描いているのですが、しかし、果たしてそれは本当に「狂気」なのか、と問い掛けているようにも思えてなりません。 生きるため、食っていくために日常的、当たり前に為される「家事としての屠殺」が本当は極めてグロテスクで「異常」なことであることを、子供たちの素朴なモノマネを鏡としてグリムは描こうとしたのではないかと思いました。

更新日: 2022/01/30
a667ecd34899さんの感想

胸くそ系で好きな人はいるでしょう。これといった展開は無いので金田一は削除したかったのは無理ないところ