「愉快な教室」の感想
愉快な教室
ゆかいなきょうしつ
初出:「マドモアゼル 第一巻第五号」小学館、1960(昭和35)年5月1日

佐藤春夫

分量:約26
書き出し:(1)ラフカディオハーン——帰化して日本の名を小泉八雲と名|告《の》った文豪の意見によると、人間の草木や小動物に対する愛情の有無というものは先天的な天性によるもので、後天的に教育によっては与えることのできないものであるということであるが、幸なことにわたくしは、この天性を父母から極めてゆたかに受け継いで来ている。母は草木の好きな人であったし、父は小動物を愛する人であった。わたくしはこの天性を世にも有...
更新日: 2023/03/29
3adff4c7f965さんの感想

第二章目で、北海道で狐の子を抱いたという様な記述が見受けられますが、まだこの頃は狐などから人間がエキノコックス症にかかる危険性のある事が分っていなかった、あるいは周知されていなかったのでしょうか。そのまま載せるのは問題な気がします。もしこれを読んで誰かが真似して感染する可能性が無いとは言い切れないと思うのですが。 昔の本の復刻に意義のあるのは認めますが、医科学について書かれている部分を鵜呑みにして、間違った知識が改めて広まる事態を考えると、現代の科学的見地からの注釈が必要なのでは、と考えます。レビューになっていなくてすみません。

更新日: 2022/12/20
0c2892c2e65fさんの感想

三匹の犬(チョビ)たちと女子高生の心暖まる日々に何故かホッとさせられる。佳作という思い強し。