「人形つかい」の感想
人形つかい
にんぎょうつかい

アンデルセンハンス・クリスチャン

分量:約15
書き出し:いかにも楽しそうな顔つきをした、かなりの年の人が、汽船に乗っていました。もし、ほんとうにその顔つきどおりとすれば、この人は、この世の中で、いちばんしあわせな人にちがいありません。じっさい、この人は、自分で、そう言っていましたよ。わたしは、それを、この人自身の口から、ちょくせつ聞いたのです。この人は、デンマーク人でした。つまり、わたしと同じ国の人で、旅まわりの芝居《しばい》の監督《かんとく》だったの...
更新日: 2022/02/15
19双之川喜41さんの感想

 人形遣いの夢は 生きた人間の一座の 劇場監督になることであった。ある時  地方の人に教えるために 遣わされてきている 工科大学生の 手を借りて その夢が叶った。ところが 踊り子-皇后-手紙運び-主人公-プリマドンナ達は 勝手なことを 言いつのる。うんざりした 人形遣いは 彼らを また元の人形に戻し 平穏を 取り戻す。この物語の特色は コイルの磁場を利用するという ささやかな科学知識が仕込まれているところに あると思われる。科学立国の 影響かもしれない と想った。