「朝めし」の感想
朝めし
あさめし
初出:「小説新潮」1964(昭和39)年8月

山本周五郎

分量:約1
書き出し:幾たびか書いたことだが、私は朝めしは自分で作って喰べる。ベーコンかハムと卵に生ま野菜、パン一片か、オートミールに牛乳という献立で、十年以上も飽きずにやってきた。家族とは別に仕事場で寝起きしているのだから、朝の自炊はやむを得ないし、それはすっかり身に付いた習慣になっていたのだが、このごろはそれが面倒になってきた。ベーコンやハムをいため、卵をフライする、と考えるだけで食欲がそっぽを向いてしまい、つい牛...