「多忙」の感想
多忙
たぼう
初出:「博浪沙」博浪社、1939(昭和14)年10月

山本周五郎

分量:約3
書き出し:どうもいそがしくてしようがない。そう云ってもいそがしいのは仕事ではなくてもうひとつの方のことである。その方なら誰だって同じだと云うかも知れないが誰でも同じ程度なら小生としては安穏な時期である。なにしろあっと思うとたんに動きがとれなくなるのだからいやだ。いやそう云うよりも時として安穏なことがあるので、にっちもさっちもいかないのが常態だと云う方が当っているだろう。普通なら仕事の先にはもうひとつの物が約...